
こんにちは!ばくです!
介護職の仕事の種類や内容
実際の収入、また、キャリアアップに必要な資格についてご紹介いたします。
介護職の仕事内容


介護の仕事は施設、通所、訪問、などで高齢者の身の回りのお世話や相談援助をなどの介護サービスを提供するお仕事です。
介護の資格で「介護福祉士」という資格がありますが、「介護士」「介護職」は職種を指します。
介護士の実際の仕事内容とは
大きくカテゴリーを分けると2つに分けられます
身体介護
利用者さんの身体に直接触れて、身の回りのお世話を行うこと。
具体的には
トイレの手伝い、おむつの交換などの「排泄介助」、お風呂の手伝いなどの「入浴介助」、その他「食事介助」「移動移乗介助」などがあります。
生活援助
利用者さんの身体に直接触れないで身の回りの手伝いを行うこと。
具体的には
「掃除」「洗濯」「調理」「買物代行」などがあります。
その他の支援としては、コミュニケーションを取る中での利用者さんのメンタル面のケアも必要になります。また、通所施設などでは、レクレーション(体操など)も提供することもあります。
「身体介護」「生活援助」を実施する中で、
一番大切なことは利用者さんに寄り添い、関わっていく中で信頼関係を築くこと。
信頼関係を築いていくことが、これらの支援を円滑に実施していくことに繋がります。
介護職の給料
介護職の給与って少ないとよく聞きますが実際はどうなのでしょうか?
介護職の平均年収・月収・ボーナス
- 平均月収 約26万円
- 平均年収 約380万円
- 平均ボーナス 約66万円
参考:厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等結果の概要(統計表第80表)
介護職の平均月収は約26万円、平均ボーナスは66万円になり、年収に換算すると約380万円になります。
日本のサラリーマンの平均年収 約460万円と比較すると高い給与水準ではありません。
ただ、平成30年の介護職の平均年収が約340万円と言われていたので、少しずつ給与相場にも改善が見られておられる状況です。
また、働く事業所や施設形態によっても変わりますし、介護福祉士などの資格の有無でも給与が変わってきます。
詳しくはこちらの記事も参照してください


介護職の職場とは(介護施設の種類・特徴)
介護職の職場には訪問型、通所型、介護施設などたくさん種類がありますのでご紹介します。
介護施設系
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム(特養)は、主に社会福祉法人や地方自治体などによって運営されている公的な介護施設です。自宅での自力生活が困難で、比較的介度度が高い高齢者が入居されます。
施設では、食事や入浴、排泄などの手伝いや、看護師による健康管理および機能訓練指導員などのリハビリテーションが受けられます。生活の場所として施設の職員全員で入居者の日常生活をサポートしています。
特養の介護士は食事や入浴、排泄など、身体的な介助や看護師とともに入居者の健康管理も行います。
介護老人保健施設
介護老人保健施設(老健)は、医師の管理のもと高齢者の自立支援や自宅復帰を目指す介護施設になります。理学療法士を中心とした機能訓練員によるリハビリに力を入れているところが大きな特徴です。
老健では、医師がいることに加え入所期間は3ヶ月ごとに退所か継続かの判定がおこなわれます。医師や介護職員、その他の職種が連携して入所者の在宅復帰を目標に様々な支援を行います。
介護老人保健施設の介護士の仕事内容は、主に入所者の身の回りのお世話や介助が中心。
具体的には、日常生活におけるお世話や、歩行・食事・入浴・排泄などの身体介助、レクリエーションの実施などをおこないます。
在宅生活への復帰が目標となるため、入所者の回復を意識したサービス提供が重視されます。リハビリをおこなう専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)との連携やサポートも重要になります。
有料老人ホーム
有料老人ホームとは、入居者に食事提供・健康管理・掃除・洗濯・入浴・排泄などの日常生活を送るうえで必要な介護サービスを提供する施設です。ケアマネジャーが入居者の状況や要望に合わせて介護サービスのプランを作成し、介護職員がサービスを提供します。
施設には介護職員の他に看護師・機能訓練指導員・調理師・事務員など多職種のスタッフがおり、それぞれの強みを活かしながら、入居者の日常生活を支えます。
有料老人ホームでの介護士の仕事は、入居者の介護・生活支援が中心となります。
具体的には、食事介助、身体介助、入浴介助・見守りなどが主な業務です。民間企業が運営していることもあり、入居者に合わせたサービスが求められ、施設により接遇も重要視されます。
民間の施設になるので、接遇などサービス業の心をもちつつ、多くの職種と協力しながら業務をおこないます。
サービス付き高齢者住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、主に民間事業者が運営するバリアフリー対応の賃貸住宅で、サ高住、サ付きとも呼ばれます。
要介護高齢者が多く入居する有料老人ホームと異なり、主に介護認定が自立あるいは要支援・要介護の高齢者を受け入れています。
生活相談員が常駐し、入居者の見守りや生活支援サービスを受けることができます。
サービス付き高齢者向け住宅で提供されるサービスは、常駐スタッフによる見守りや生活相談です。定期的に居室を訪問し、お困りごとや、介護や生活の相談に対応します。
スタッフは、医療・介護の有資格者で、日中は常駐しサービスを提供しますが、夜間などの時間帯は、緊急通報システムにより対応します。
これ以外の、食事・掃除・洗濯のサポートなどの生活援助や、入浴・食事・排泄などの身体介護。機能訓練指導員によるリハビリテーションなどのサービスは、「一般型」では入居者が必要に応じて外部の事業所を自分で選び、個別契約を行い利用します。
グループホーム
グループホームとは、認知症の方が共同生活を送る施設です。特徴として、1ユニット5~9名の最大18名定員の施設が多いです。
これは、グループホームの目的が、少人数で家庭的な環境のもと、認知症の方が地域と関わりを持ちながら生活を送るという点がある為です。
グループホームの介護職の役割としては、共同生活のサポート、自立支援、認知症利用者の対応などがあります。
料理や掃除、洗濯などの身の回りのお世話から、必要であれば入浴、排せつ、食事介助などを行います。
施設によっても変わりますが要介護度が低く、医療行為やリハビリなどを必要としないことが多いです。
通所型
デイサービス、デイケアサービス
デイサービス、デイケアサービスは高齢者が自宅から通いながら、入浴、食事、レクリエーション、リハビリテーションなどのサービスを受けられる施設です。介護保険対象のサービスにあたり、利用者と家族の方の精神的・体力的な負担を軽減し、日々の楽しみやメリハリが効いた生活を支援できる施設です。
送迎車で利用者のお迎えを行い、デイサービスセンターに案内します。
施設では、入浴や食事などの介助、身体機能を維持するためのレクリエーションを実施したり、看護師と連携してリハビリテーションなどをおこないます。
また、利用者同士のコミュニケーションを促進するため、さまざまな娯楽もあり、介護職も一緒に楽しみます。
訪問型
訪問介護事業所
高齢者などの要介護者の自宅に訪問して、さまざまな介護サービスを提供します。
訪問介護事業所からケアマネジャーのケアプランのもと、訪問ヘルパーが利用者の自宅に行き、身の回りのお世話を行います。
利用者の自宅に訪問し、生活援助や身体介護をおこないます。具体的には、料理や掃除・洗濯などの家事全般から、食事、入浴、排泄などの身体介助などが中心となります。一日に何軒かの自宅に訪問しますが、移動手段は車やバイク・自転車が多いです。
利用者に変化があれば、ケアマネジャーに報告するのも訪問ヘルパーの重要な業務のひとつです。
その他
病院
疾病や疾患に対して医師が医療を提供する医療機関。入院患者への様々な看護をおこなう上での、準備や後片付け、清掃やベッドメイキング、食事の配膳、入院患者やカルテの移送、入院患者の身体介助、食事・入浴の介助などは介護士がおこないます。
病院で働く介護士は看護助手や看護補助者などとも呼ばれています。
小規模多機能型居宅介護事業所
小規模多機能型居宅介護は、利用者が住み慣れた家・地域で可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の選択に応じて「通い」を中心に「泊まり」「訪問」の3サービスを組み合わせて提供する在宅介護サービスです。
小規模多機能型居宅介護は、介護が必要になっても、安心して自分の家で生活することができる便利なサービスです。
利用者側からすると訪問、通所、宿泊をしても知っているスタッフにお手伝いしてもらえる点や、家族としても非常時に宿泊施設で見てもらいたい際に、スムーズに手続きができるメリットがあります。
このようなサービス選択の自由度が高いところが、この小規模多機能型居宅介護の大きな特徴になります。
介護士の仕事としては、入浴介助、排泄介助などの日常の介護はもちろん、送迎やレクリエーションなど多岐にわたる内容になります。
介護職におすすめの資格


介護・福祉に関する資格はたくさんありますが主な介護職として必要な資格について紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護職として働く際に必要な基礎的な知識や技術を身につけられる資格になります。以前ありました「ホームヘルパー2級」に相当する資格で、介護初心者向けの資格となります。
初任者研修は内容もやさしく取得しやすい資格です。介護職として働く際に、必要な介護の基本をしっかり学べますのでこれから介護の仕事をはじめる方は、まずは取得しておきたい資格です。
また、家族の介護をされている方などにもおすすめです。
初任者研修がおすすめの人
- これから介護職として仕事をはじめる
- 介護職として仕事についたばかり
- 家族や身近な人で介護が必要になっている
- 費用を抑えて取得したい
初任者研修について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください


実務者研修
実務者研修とは、実際に介護をするための幅広い知識と技術を身に付けることができる研修です。
内容は介護現場を経験するだけでは得られない専門的な知識と技術を身に付けられるものになっており、初任者研修よりレベルの高い資格となっています。
実務者研修は、介護福祉士を目指す際に必須となる資格ですので、介護職として長く働いていきたい人がスキルアップとして取得することが多い資格になります。
実務者研修は介護系資格で唯一の国家資格「介護福祉士」試験を受験する際に、実務経験3年以上の要件とともに必須となる資格です。
実務者研修がおすすめの人
- 介護職としてキャリアアップしたい
- 介護職として給料を上げていきたい
- 介護福祉士の国家資格を取りたい
- 介護職員初任者研修を持っている
実務者研修について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください


介護福祉士
介護福祉士は福祉の三大国家資格(社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士)のひとつです。
介護資格で唯一の国家資格になります。
介護福祉士は現場のリーダーとして他の介護職員をまとめたり、医師や看護師、ケアマネージャーなどの他職種と連携を図ります。
介護福祉士は専門的な知識と技術を持つ介護現場の中心的な存在として、これからますます重要な存在となっています。
介護職・福祉職として今後キャリアアップしていくなら、まず目標にしていきたい資格の一つとなります。
こんな人におすすめ
- 介護職としてキャリアアップしたい
- 将来は管理職に就きたい
- ケアマネジャーの資格を取りたい
- さらなる専門性を磨くため認定介護福祉士も取りたい


ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護サービスを必要とする人に介護サービス提供が問題なく実施されるように、マネジメントを行う専門職になります。
高齢者やその家族の思いを聞き、それを元にケアプランを作成します。また、介護サービスの事業所・市町村などの行政関係機関との連絡・調整を行います。
介護士の仕事は、高齢者に食事や入浴など身体に直接触れて介護をしますが、
ケアマネジャーは介護サービス計画の作成や利用者・家族の面談、連絡調整業務など、事務作業の仕事が多めになります。


まとめ


介護職の仕事内容や給与、資格の種類など簡潔にまとめてきました。
私自身、有料老人ホーム、訪問介護事業所で働いてきました。その中で初任者研修、介護福祉士、ケアマネジャーと資格を取りました。
介護職としてスキルアップをしながら新しく学びを入れていくことで、日々の業務にも役立ちますし、新たな視点で介護をすることができるので、介護職として働いていく中で、たくさんの資格にも興味を持っていただければと思います。


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