
こんにちわばくです!
今回は介護職福祉士の次に目指したい【ケアマネジャー】の資格についてご紹介したいと思います。
こんな人におすすめ
- 給与を上げていきたい
- キャリアアップしたい
- 相談職に転身したい
- 転職の幅を広げたい
私自身も、介護福祉士取得後に、ケアマネジャーの資格を働きながら取得しました。
ケアマネジャーの資格をとったことで、今まで知らなかった介護・福祉の仕事内容を実務研修でいろんな人から聞くことになり、視野が広がり、社会福祉士などの資格取得や転職もしました。
今となっては、【ケアマネジャー】の資格も、人生の転機になった資格であったと思っています。
介護福祉士として、このまま働き続けていけるのかな?と悩んでいる方は、資格挑戦してみてはいかがでしょうか。
ケアマネジャーとは
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護保険制度のコーディネーターとなります。
介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン作成やサービス事業者との連絡調整を行う、介護保険に関するスペシャリストです。
介護サービス利用者が事業所に要望やクレームを直接言いづらい場合には、ケアマネジャーが代弁して事業所に意見を伝えたりします。
ケアマネジャーは、介護サービスが必要な人とサービス事業所をつなぐ調整役として、とても重要な役割を担っているのです。
主な職場は、自宅での介護サービスを展開している居宅介護支援事業所や、特別養護老人ホームなどの施設、自治体の介護相談の窓口となる地域包括支援センターなどです。
他にも、介護用品のレンタル事業を展開している企業で働く場合もあります。
ケアマネジャーを取得するメリット
給与が上がる
ケアマネジャーになることで給与は上がります。
無資格の介護職とは違い、ケアマネジャーとして任される仕事の幅が広がりますから、給与などの報酬面アップも当然に期待できます。
介護職と比べてどれくらい給与が上がるのか。他職種の給与についてまとめた、下記の表をご確認ください。
業種 | 平均給与 | 基本給 |
介護職員 | 315.850円 | 182.260円 |
ケアマネジャー | 357,850円 | 216,780円 |
生活相談員 | 343.310円 | 213.000円 |
リハビリ職員 | 358.560円 | 228.040円 |
看護職員 | 379,610円 | 235,460円 |
事務職 | 311.120円 | 204.940円 |
調理員 | 267.930円 | 182.510円 |
栄養士 | 319.680円 | 208.650円 |
参考:厚生労働省 令2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要(80表)



看護職やリハビリ職などの医療職についで、ケアマネジャーの給与が高いということがわかりますね
キャリアアップにつながる
ケアマネジャーは介護職・福祉職として働いていく上でキャリアップにつながってくる重要な資格です。
下記の図のように、ケアマネジャーは介護福祉士からさらに上位の資格という位置付けになっています。


また、ケアマネジャー取得後にケアマネジャーとして5年の実務経験を積むことで、さらに主任ケアマネジャーの資格の取得も目指すことが出来ます。
仕事の幅が広がる
ケアマネジャーを取得することで、任される仕事の幅は広がりますから、活躍の場も増えていきます。
無資格の介護職とは違い、介護施設はもちろん、地域包括センター、居宅介護支援事業所など、いろんな職場から自身の都合に合った職場を選べるようになります。
また、相談職になると、現場とは違う形で利用者と関わることになりますので、自身の新たな成長に繋がりますし、介護士として働いてきた経験も生かされます。
基本は事務仕事が多くなり、夜勤に入る必要もないため身体への負担は現場の介護士よりも少なくなります。
時間の融通がつきやすい
ケアマネジャーの業務は、日中の時間帯に行われます。
介護職のように夜勤をしたり、早出や遅出などの出勤もないので、時間の融通が利きやすいことが多いです。
担当の利用者が多いと忙しくなる可能性はありますが、結婚をしたり、子育てがあっても時間に融通がつけやすく、仕事と家庭の両立がしやすくなります。
転職時に役に立つ
ケアマネの資格を持つことで、ケアマネジャーとしても働くこともできますし、介護福祉士としてそのままケアマネの知識を持ったまま働くことも可能です。
転職の際にどちらでも選べることができ、必然的に仕事選択の幅が広がります。
資格を持っていることで、働き口がたくさんあるということは、転職時の安心と自信につながります。
評価が上がる
資格を取得することで周りの評価も上がります。
実務についていなくても資格を取得していることで、評価が上がり、出世したり、転職時に有利に働きます。
私も、実際にケアマネの資格やその他の資格のおかげで、事業所内で評価されて出世することもありましたし、転職時に評価が上がり転職に成功したことがあります。
ケアマネジャーの仕事内容


ケアマネージャー資格を取得することで行える介護業務の主な仕事は、「ケアプランの作成」です。
介護保険サービスを利用したい場合、利用者は要介護認定を受ける必要があります。
要介護認定を受けると、利用者自身が自立した日常生活を送れるようにケアプランを作成、そのケアプランに沿って介護サービスを受けることになっています。
ケアマネジャーの資格を取得することでその業務を行うことができます。
要介護認定関連業務
要介護認定を受けなければ、介護保険サービスは受けられません。利用者が申請をすると、各市町村から本当に介護サービスが必要なのか、ケアマネジャーに調査依頼が入ります。
実際に申請者の自宅を訪問し、心身の状態を確認を行います。
また、介護保険更新の利用者(対象者)には行政から案内通知が郵送されます。
ケアマネジャーは、更新の対象となる利用者に連絡して通知の確認をおこない、必要な方には申請代行をします。
給付管理関連業務
介護保険サービスは、7つの区分に分けられます。「要支援1、2」「要介護1~5」があり、利用者の区分により、支給限度額があり、自己負担額の計算などの給付関連業務をケアマネジャーが担うことになります。
介護予防サービスに伴う介護給付の場合には、サービス実績を地域包括支援センターに報告します。
ケアプラン通りに、サービスが実施されたら、介護保険の給付管理をおこないます。
ケアマネジャー利用者に交付するサービス利用票とサービス事業者に送付するサービス提供票を作成し、これらを利用して、毎月利用者とサービス事業者にサービスの提供の実績の確認を行います。そして、実績に基づき、給付管理表を作成。利用者の負担額を確認し、介護保険の給付管理を行います。
利用者ごとに余計な負担が出ないように管理することもケアマネジャーの仕事では重要になります。
相談業務
利用される要介護者本人・ご家族が抱えている疑問や悩みなどをヒアリングし、日々変化するニーズをキャッチし、ケアプランに反映させていくことはケアマネジャーの大事な仕事になります。
ケアプラン作成時に、サービス担当者会議等を開き、本人・家族・サービス提供事業所などが、一緒に話し合える場を作ることも大事な仕事の一つであり、そのために日々、本人・家族・関係機関と連絡相談を絶やさずに行っていくことが必要です。
ケアマネジャーの【受験資格・日程・受講料・申込方法・難易度】
ケアマネジャー試験の受験資格として、指定された業務で「5年以上かつ、日数が900日以上」の業務経験年数が求められています。介護支援専門員資格は国家資格という扱いではなく公的資格に属しています。
受験資格
各都道府県において若干異なる場合があるため、受験資格の詳細は受験地の担当部署に確認し、きちんと把握しましょう。
①特定の国家資格を保有している人
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士のいずれかを保有し、これらの国家資格に基づく業務の実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上であれば受験資格を得られます。
②介護施設などで相談援助業務などに従事している人
上記の国家資格を保有していない場合でも、生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として、受験資格に定められる相談援助業務に通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数があれば、受験資格を得られます。
日程・受講料・申込み
ケアマネジャー資格は国家資格ではなく各都道府県が管轄する公的資格であり、取得するためには、各都道府県で年1回実施される試験で合格する必要があります。そのため、都道府県ごとに実施内容が異なりますので注意しましょう。
試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」になりますので覚えておきましょう。
◎試験日程:年1回実施(毎年10月頃)
◎受験申込期間:6月上旬から7月上旬の1ヶ月間
◎合格発表:11月下旬頃
◎問題数・試験時間:60問(120分)
◎受験手数料:6,600円~14,400円
※注意事項
●ケアマネジャー試験に合格してもすぐにケアマネジャー業務を行うことはできません。『介護支援専門員実務研修』を受講し、修了後3か月以内の登録申請が必要です。研修は、ケアプランの作成など実践的な内容で実施され、研修時間数は全国共通87時間となっています。
●毎年6月頃から1ヶ月ほどしか申込期間がありません。漏らすことなく、申込みできるようにしておきましょう。職場に勤務状況の証明書を出してもらわないといけない場合もありますので、できるだけ早めに申込み書類を手に入れるようにしましょう。



試験に受かってからが意外と大変です。。。
研修が87時間あり、実習もあります。
また、試験申込は毎年6月頃と早いので年度変わりの時期でバタバタしているうちに忘れてしまう可能性もあるので注意必要ですね
申込書類はどこで?
申込書類は、ご自身の市区町村の介護保険担当の窓口で配付しています。また、お近くの地域包括支援センターにも置いているかと思いますので、時期が来たら申込書を手に入れておきましょう。
また注意点として、受験する都道府県を決めるルールは以下のようになっています。
A:受験申し込みの時点で、受験資格に該当する業務に従事している方
→勤務地のある都道府県
B:Aに該当しない方
→住民票のある市町村が所属する都道府県
どちらかになりますので、住んでいる都道府県と勤務先の都道府県が違う場合は、注意必要です。



私はAに該当したので、自分の住んでいる都道府県での試験を受けることが出来ず、筆記試験合格後の研修も勤務地の都道府県まで行かなければならず、少し苦労しました。
難易度
「介護支援専門員実務研修受講試験」の合格率は10~20%前後と低めで、難易度の高い試験です。
2016年度(第19回)~2020年度(第23回)の直近5年間の試験合格率は
13.1%、21.5%、10.1%、19.5%、17.7%と推移し、難易度は高いといえます。
ケアマネジャー資格試験は、介護福祉系の資格の中では難関資格の一つで、ケアマネジャーの質の向上を目的に、年々試験が難化しているようです。
問題数は合計60問あり、「介護支援分野」から介護保険制度の基礎知識、要介護認定等の基礎知識、居宅・施設サービス計画の基礎知識等の内容で25問、「保健医療福祉サービス分野」から保健医療サービスの知識等の内容で20問、福祉サービスの知識等の内容で15問の計35問が出題されます。
合格ラインは、各分野の正答率70%程度が基準となっていますが、問題の難易度によって毎年補正はされています。



合格目安として各分野70%以上の正答率を目標にしましょう。
まとめ


いかがでしたでしょうか??
ケアマネジャーの資格を取得すると、介護職としての更なるキャリアアップに繋がり、実務についた時には勤務時間の融通が聞いたりとさまざまメリットがあります。
私はケアマネ資格を取得後に役職が上がった、他の資格にも興味が湧き取得後、転職もしました。
ケアマネジャーの資格をとったことが、人生の転機になりました。
現在、介護福祉士として働いている方は、介護の世界でのキャリアアップを目指して資格取得をぜひ考えていただければと思います。



ありがとうございました!


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